マンガ一巻読破

2008年03月11日

ご意見番のアカデミー批評

「地味でさびしいアカデミー賞」と書いたのは、小林信彦氏(『週刊文春』連載「本音を申せば」497回)。連載500回間近なんですね。10年ですか。
今年のアカデミー賞は地味なものだった。あまりゴテゴテしたものも困るが、ここまでサッパリしているのは、いかがなものか。
人間って、贅沢な生き物ですよね。

司会のジョン・スチュアートは、ちょっと悪趣味な発言もあったが(本人のせいではない。台本のせい)、うまくやっていて面白かったと思うのだが

脚本家のストが終わったばかりなので、賞の脚本も手抜きなのだろうと理解した。客席にスティーヴ・マーティンがいたが、彼なら脚本なしでこれより十倍も面白いことがしゃべれるだろう。
とある。一方で
暗くて地味なテーマの作品が多いのは確かだが、それはブッシュ(まだ大統領なのだ!)に責任の一端があるのではないか。
と書く。いや、だからああいうノミネートでああいうアカデミー賞になったんだと思うんですけど・・・ハリウッド≒民主党≒アンチブッシュでしょ?

ところで。助演女優賞のティルダ・スウィントンに対して

この人はまったく知らない。当人が呆然としていたから、本当に予想しなかったのだろう。マイクの前でまともに喋れなかった。
ってまた脇の甘い発言してますがいいのか。映画に関してはハリウッド一辺倒で最近の映画を見ていないわけだからいいといえばいいのだろうけど、デレク・ジャーマンの女神でありサリー・ポッターの「オルランド」の人なわけで、映画好きからは「なーに言ってんだか」と思われそう。アカデミーにそぐうかどうかは別として、映画人からしてみればリスペクトの対象でしょうよ、ティルダ・スウィントンは。で、スピーチは、そうですかね、普通にというか捻ったこと喋ってたと思いますけど。英国的なジョークまじりで。

とはいえ、実績ある俳優をノミネートしながら賞を与えない、というのは確かに失礼。でもまぁ、ジュリー・クリスティもケイト・ブランシェットも、受賞歴あるからねぇ。昨年までのスコセッシとはまた意味が違うでしょ。

アカデミー賞で気になるのは、候補となる作品の、監督とかキャストがけっこう偏っているというか硬直化しているかなということ。カンヌみたいなもので、なんていうか、常連ばっかりというか。監督だとでもコーエンとPTA程度か。キャストは結構固定化しているけどスタームービーと考えればそれも当然?

posted by happysad at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像関連
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