著者のライフスタイルを余すところなく記した本。
成功者に学ぶ一冊。読みやすく項目分けされており、 ツールの紹介が明快。参考にしやすい。
一方、巻頭と巻末がカラーである意味がよくわからない。 巻末の書籍リストは便利だがカラーであるせいか読みづらい。
また、著者には類書も多く、それを読んでいるのであれば この本は屋上屋を架すもので必要ない。 本書自体も内容はさしてない。当たり前のことが 書いてあるだけともいえる。それが参考になるのは 確かだが、このままを踏襲できるのは特殊なひとだけだし、 著者の敷いたレールの上を走っても著者を超えることはできない。
ただし良書ではあるので取捨選択して利用すればよいのだろう。
金を惜しむな、というのが主張なので、ある程度カネの あるひと向き。元手がないと何もできないのね、 という話ではある。また、企業のなかでのステップアップ から始まるので、就職が前提にはなりそう。 そうしたスタートラインにたっていない人には 無用の長物だが、そういうひとはこういう本は読まないから よいのか?
なお、180ページ以降、インターネットのブログによる アフィリエイト体験から、インターネットは特別な手段ではなく、 その儲けは時給換算にすると高いものではない、 という記述がある。インターネットやブログが何か 新しい魔法である、といった風潮のあったご時勢に そうした結論に達していたのは慧眼で、そのための 経験であり記述であるようだが、実はそれだけでは 抜け落ちていることもあるのではないかと思う。
インターネットにおいてはアーカイブがものをいう。
なので、過去の記事、過去の情報が、カネを生み出して
くれる可能性がある。その点が印税などと同じ。
「金持ち父さん」の教えである、寝ている間もカネに
カネを稼がせることと同様に、自身が寝ている間も
働いてくれる可能性のあるものがインターネット上の
アーカイブ記事なのである。
もちろんそこまでいくにはある程度の助走期間が必要で、 存在感を高める必要もある。が、労働している限り、 基本的には時間に縛られたお給金という次元から抜け出すことはできない。 稼いだお金を投資することが次に必要な段階であるのだが、 投資は必ず儲けられるとは限らない。 そんななか、インターネットは著述業よりも寧ろ稼ぎのよい副業 として考えられるのではないか。 もちろんその場合には、意味がありかつ儲けられる内容と する必要はあるのだが、それは本業と同じこと。
会社組織にしたときに生産性が落ちるのは確かだが、 個人規模であれば実は生産性は高いのではないか、 これからは会社ではなく個人、あるいは会社でも 大企業より小企業の時代ではないかと思っているので、 インターネット上のビジネスが普通のビジネスと 同じ生産性に落ち着く、というのは、どうかな、 という気がした。まぁ投資対象としてIT系企業を 見た場合には、まったく正しいとは思うのだが。
なお、これから投資をしよう、と思う人には、
著者の「決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール」
がオススメ。これは絶品。個別株の購入の前にはこれでまず勉強すべき。
「
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
」は、内容は悪くないが、そこいらのマネー雑誌でも書いてあるようなことなので、まったくの初心者以外は
買う必要はない。
個別株の投資の勉強が面倒であれば、投資信託に分散すればよく、
勝間和代氏自身、某誌のムック(プレジデントかなにか)で、
国内・海外それぞれの株式・債券インデックスファンドへの分散投資を推奨していた。
4分割すればいい、どれがあがるかはわからないので均等でいい、と。
ただ、インデックス投資は、個別株と違って、万馬券のような当たり方はしない。
それでもよい、と割り切った人向けではある。