久米田康冶の「かってに改蔵」は実は二桁巻数になってから知り、どどんと買って読み始めたが、ちょっとおなか一杯になって放り出した経緯がある。確かに面白いが、あれは一巻一巻、出るたびに読むタイプのマンガだったように思う。そんな師匠の轍を踏むのか踏まないのかシチュエーションをあまり逸脱しない程度に展開するコメディが本作品。時事ネタはほぼ排し、深いネタもあまり使わない。知らなくても全然ふつうに読める。「改蔵」後では評価はあまりされないだろうが、読みやすさで言えばこちらのほうが上という声も出るだろう。上か下かはともかく、まとめて読んで面白いのは、こちらのハヤテではないか。いやまだ一巻しか出てないんでまとめ読みできないけども。
内容は、父親は働かず、母親はギャンブル狂、おかげで自分が働かなければいけない少年は、ある日、億単位の借金のカタに拘束されそうになる。そこで誘拐を試みようとするが、ひょんな誤解から、その少女の豪邸に執事として雇われることになる。
しばらくは、お屋敷内外でのてんやわんやのコメディで終始するだろう。が、テンポよくこれだけでも面白い。父母の行方だの家の問題だの猫だのお手伝いだの、さらには主役のハヤテには兄もいるはずの設定らしく、今後の広がりにも困らない。いまはじっくり少ない登場人物で話を回しており、熟成させてから広げるというのはいい手だと思う。いや、続くんだよね?これ。2巻は6月発売と予告あり。
帯にはコミックス発刊記念ブックマークプレゼント告知。残念ながら全プレではなく1000名のみ。応募しないけど。で、カバーの折り返しには、まえがき・あとがきでそれぞれ4コマあり。巻末もおまけにプロフィールにあとがき文章。カバー外しても表紙に自虐的マンガ、裏表紙も自虐なバッド・エンド想定。サービス豊富。この心意気よし。
【一巻のおわり】「花を一輪取るためだけに、なんでそんなに泥だらけになるんですか?」
■2巻メーター
★★★★★
勝手に期待している面も大きいが、ふつうに読んでもこれは楽しい。買い。さらに、ファンサービス多用した単行本見たら、これはもう確実に、買い推奨。ストロング・バイ。
畑健二郎⇒WebSunday
ハヤテのごとく! 1 (1)少年サンデーコミックス
掲載=週刊少年サンデー2004年45号〜2005年1号
小学館
少年サンデーコミックス
2005年3月15日 初版第1刷発行
定価390円+税
参考⇒濃霧-gNorm- ひょうたん書店 準公式サイト
⇒この企画の趣旨は一巻のおわりコンセプトに詳しく・・・いや、あっさりあるとおり、コミックス1巻をまとめてレビューするものである。
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