マンガ一巻読破

2004年12月28日

【演劇】『なにわバタフライ』

ひとり芝居、ということで、一体どうするのか、どうなっているのか、に興味があり見に行ってきた。いや、三谷芝居は常に観たいのだが、なかなかとれない。コネを使うのもいやだしそもそもないので、まぁ普通の手段でも気合入れれば取れなくもないのだろうが、本当に久しぶりに見るような気がする。

今回は、なんとなくチケットが取れてしまい、B列という前のほうでみることができてしまった。
一人芝居ということで、役者が当然戸田恵子ひとりしかおらず、そのあたりが大勢出演で関係者からそれぞれのファンから何から何まで押し寄せる芝居と違い取りやすかったのかなと思いきや、最終的にはSOLD OUTになったようで。


そんなこんなで観たが、なるほど、こう作るのか〜と感心した。
いない人もいるものとして進行していくので、ふだんの三谷芝居とあまり変わらない。ボケ−ツッコミの関係が成立しないだけ。だけ、ってそれは大きな冒険なのだが、割と自然にまとまっている。

「おいおい、父親の存在それかよ」といった設定へのつっこみ、小道具を衣装に転換する面白さ、「してません。してません。してません、すみませんしてました!」という
抗弁しながらあっさり転換するセリフ、このあたりに観客がつっこみながら、笑ってみているから、なんとなく成立しているのだろう。

「ひとりではできんこともある」

出だしから自由に演技されては見る側も戸惑うが、最初は、記者が来ます、話をします、という段取りから入るので、観客を物語のなかに誘導していくステップは見事、これはやっぱり三谷幸喜ならでは。

そして、三谷フォーマットに従った作劇。笑わす、笑わす、笑わす、クライマックスはとことん絞って泣きに近い状態にもっていく、そこからまた弛緩して転換し笑いで締める。このパターンは踏襲。

最後は、伏線を張っているが、おいおいそうなの?という終盤のひっくり返し。これは、ひとり芝居を笑って終わらせる喜劇にするには必要だったのだろう。第三者が話の筋をいじれないし闖入もできない一人芝居では、トラップ(というほどのものではない)を入れておかないと、笑いが成立しない。自分で強引に筋を変える訳にいかないし。
そんな制約の中、自然に「なにもない」状態に戻すには、よい仕掛け。
やっぱり巧いね。

そうそう。モデルがあるわけだが、どうも私には、当人に興味があったというよりも、「なにわバタフライ」というタイトルがひらめいたので、こりゃあいいやというのが主のように思えるのだが・・・なので、劇中の主人公とミヤコ蝶々とを重ね合わせることにはおそらくなんの意味もないのでは。ってそりゃそうだよな。

PARCO劇場
\8,000・・・いまチケット見て我にかえった。高いよ・・・

終演後のアナウンスで「レストランは12時まで営業しております」とあった。
私ら観たのは昼の部なんだが。
午後4時の時点で、その情報は要らないでしょ。
とりあえず、ネタをありがとうと言っておく。

なにわバタフライ

□言及ブログ・・・様々な視点ありますねぇ。←なんか適当な感想ですみません。直接飛んで読んでください。このブログに足りない点をいろいろ補完できます。
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エンタメに生きる。

追加:
藤田一樹の観劇レポートもアップされたのでご紹介。
posted by happysad at 16:12 | Comment(2) | TrackBack(2) | 芝居・演劇
この記事へのコメント
遅ればせながらトラックバック、ありがとうございました!
やっぱり三谷作品はチケットが取れにくいですね。
僕は、なんとか当日券予約で観劇しました。
Posted by 藤田一樹 at 2005年02月03日 23:37
コメントありがとうございます。


若き観劇者として注目されるのはうっとうしいかもしれませんが、丁寧で優しい視点は、ひねてみたり熱く語りすぎたり技巧に走りすぎたりしがちな演劇批評のなかで、かなり新鮮です。
私が足りないものとか忘れているものを気づかせてくれるので、参考にさせてもらってます。

2月ではPPPPを同じく2バージョン、シベ少に阿佐ヶ谷、以上の3公演私も行く予定です。
Posted by happysad at 2005年02月04日 00:01
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