2009年07月04日

【映画】『守護天使』

守護天使』 →公式サイト  積極的に見たい映画があまりないなかで、これはちょっと興味があるかな、程度で選んだ作品。理由は『 キサラギ』(レビュー→ 「キサラギ」を見ました。) が良かった 佐藤祐市監督だから→wikipedia。 冒頭のテンポはゆるく、その演出は昔のバラエティっぽいドラマなみで、選択を間違ったかと思った瞬間もあるのだが、中盤から俄然話は動き出し面白くなっていく。カネのない主人公がお金を工面するために、悪友から紹介されて行った日給最高10万円と謳うモデルのお仕事、「ますらお出版」という名前なわけだが、そこでねちっこい演技をする佐野史郎のすばらしさもあり、ここで爆笑。映画はテレビドラマではないので途中で脱落する観客は少ないから、後半がよければ前半が多少退屈でもかまわない。それをよくわかったうえでの構成といえる。

でぶな中年オヤジが初恋をして可憐な女の子に一目惚れ、しかしその子がトラブルに巻き込まれそうなことを察知して守ろうとするが、その行為が余計なお世話となるという設定は哀しくもおかしい。惚れる理由が彼女の天使のような行為にあるというのはうまいが、しかしだったら彼女が主人公に対して露骨に嫌な顔をするような場面は避けて、常に天使の存在でいて欲しかった。そのほうがクライマックス、目覚めたヒロインのとった行動が効いたように思う。

残念な点としては、原作では高校生と50歳の主人公、ということなのだが、映画ではそこまで年齢差が見えないので、スポーツ新聞の年の差カップルの見出しがあまりぴんとこない。ただ、ひきこもり支援が主人公の仕事で、ともに行動する少年も高校生であるので、年齢差云々は彩り以上のものには見えないからこれはこれでいいともいえる。しかし、ヒロインが窮地に陥ったところで、主人公たちが助けに動くまで、タイムラグがある。新聞配達の使い方はユニークで目の付け所はうまいが、それに感心しつつも気になるのは、この時間内で話がまったく止まっていること。ヒロインが窮地に陥りつつも、何もない、というのはメルヘンでありファンタジーである。そういう話なのだから、と思って納得はするが、まぁありえないつくりであり、話の要請でそういうことになっている点で、ハリウッドなどでは許されない脚本だろう。ありうるとしたら、何があったかわからないようにして、なかったと思い込みたい人にはなかったと思えるような描写がせいぜいか。

とはいえ、 ストーカーにサイコパスを取り入れた上で、それをコメディのテイストでくるみこんで見せる作りは見事。バランスは悪いがそれも含めてよい見世物となっている。楽しんだがしかし劇場は可愛そうなほど空いていた。

監督の次回作は 『 ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』。この監督さんなら期待が出来る?いや脚本しだいか。

ヒロイン役はこの子。ポッキーはガッキーのあとなので割食っちゃったね。
忽那汐里  プロフィール
忽那汐里のポッキールーム
2009ユニチカマスコットガール 忽那 汐里 くつな しおり

posted by happysad at 11:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像関連
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