そこまで彼らは殆ど言葉も交わさずしぐさ中心。 あることをきっかけに、彼女は心を閉ざし、というか スリープ状態に入り、迎えにきた船にのり 宇宙へ旅立つ。必死で追いかけた彼は宇宙船に へばりつき、共に宇宙旅行!
行き着いた先の宇宙船は 彼にとっては異世界。そこに彼と彼女は 幸せの種をもたらす。だが、それを 妨害する者もいて、これと戦う二人。 戦いには勝利するが、彼は決定的な ダメージを受けてしまう。
必死に看護する彼女。 無事意識を取り戻した彼だったが、 記憶を失っていた・・・。 悲嘆にくれる彼女だったが、 手を握り、キスをしたとき、奇跡は起きた!
・・・どこのオタク御用達のマンガか、ラノベか、 韓流ドラマか、って感じですが、ストーリーの 大筋はこんな風。ここに、人間ドラマを、 といってもそれは「2001年宇宙の旅」のパロディで 「クララが立った!」をやるという類の ものだが、足し加えたのが本編のお話である。
これで傑作になるのだから、 組み合わせの妙である。同じように見えるシナリオ、 ストーリーでも、 設定や状況をどうするかで、 全体の印象は大きく変わる。
テーマとしては楽園ものというかディストピアものである。それを、 暗い雰囲気とは無縁で描く。 唯一の悪役は、将来の人類のことを考えた末での プログラム。計画経済や社会主義が 大きなお世話であることを示している、のだが、 年月がたっても見直されないシステムを活用することへの 疑義という見方のほうがより素直か。
観客としては、宇宙船が本当に地球に 帰るだけの理由があるのか、 たったひとつの存在であったことを見て知っているので ハラハラするところ。 だが、最後の最後で、 ああ、希望があるのね、とほっとするシーンが登場する。 そんな優しい話。
ウォーリーはかわいく、イヴのツンデレ具合は素晴らしい。
絶対日本のマンガ読んでるね、スタッフは。
でもその転換具合が見事。風刺を取り込みつつ、
何も考えなくても楽しめるお話に仕上げている。
でも硬派。なんだけれども、
主題は「手をつなぎたくなる」という、
チャーミーグリーン
のような映画です。
エンディングのお楽しみ。テーマソング、
この音は!声は!と思ってクレジットをじっと見ていたら、
やっぱり
ピーター・ガブリエル
(別にゲイブリエルでもいいけど、まぁでもあの表記は日本では通例ガブリエルでしょう)
でしたね。
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